印象に残る言葉③ -自分が動きなさい-
2012年7月28日(土)
前回の-手を鍛える-にも書きましたが、
とある厳しい先輩(私にとっては師匠ですが)から指導され、
体を張って、師弟もかくやという感じで徒手療法を中心に叩き込まれました。
そのときに、何度も言われたことは、
自分の下手くそな技術を戒めるための「大事なポイント」となっています。
その中で、しつこく言われたことは、「自分が動きなさい」でした。
〇〇法というような技術を練習していると、
見本の通りに動かそうと必死に手を動かしてしまいます。
また、見本通りに相手が動くようにと、自分都合に動かしてしまいます。
そんなとき、
「相手を自分都合に動かそうとせず、あなたが動きなさい」
「あなたがちゃんと動いたら、相手は自然といい感じで動かせる」
ときつく言われました。
それは、
自分が何となく腰掛けたり、立ち止まった位置から相手を動かそうとすると、
自分にとって、動かしやすい範囲や届く範囲、やりやすい動きをしてしまう、
ということでした。
技術を正しく使う・・・例えば、目的とする動きを相手にさせる、
目的とする動きをさせるには・・・その動きに合わせて自分が動く、
自分がうまく動けば、相手は自然と動かすことができる。
そんな感じでしょうか。
仮に、筋力的に無理な姿勢だとしても、それが必要であるならば、体を鍛えなさい・・・とも。
そのしばらく後、Vojta法をみっちり教わったときも、
先日、川平法の研修で霧島リハで教わったときも、
「あなたが動きなさい」「相手にあわせなさい」ということは、
再三、指導されることでした。
どんな手技でも、大事なことは似通っているということで、
それを自然とできる人が、技術やセンスがあるということかもしれません。
そして、私が人に教える機会に恵まれたときには、
やはり、同じことを(自分にも言い聞かせながら)指導することにしています。