京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

土井

力とコントロール

2013年7月02日(火)

リハビリテーションを受けたことがある方ならご存知だと思いますが、

体のリハビリテーションでは、必ず筋力トレーニングが含まれます。

これは、どの運動でもスポーツでも、言われることなので、

素人考え的にもわかりやすい内容ではないでしょうか?

でも、

リハビリで医師から動くように言われても、

体を動かすことが好きだったり、慣れている人は運動するし、

苦手な人は、運動量がなかなか増えないということも少なくありません。

 

しかし、動いて筋肉が太くなったら動くようになるか?といわれると、

そうはうまくいかないものです。

筋肉の強さを分かりやすく車で例えると、エンジンの大きさ(強さ)です。

確かに、力が強くなると、速度もパワーも出るようになりますが、

だからと言って、上手に車が動くようになるかというと、そんなことはありません。

かえって、エンジンが大きくなった分、調整は技術が必要なります。

つまり、運転する技術は別に練習する必要がある。

ということで、

体は、筋力だけではなく、操作する技術も練習する必要があります。

たとえば、

筋肉をうまく動かせないということは、

本当は1/5の力でいいところを、それ以上の力を出すとか、

関係ない筋肉に力を入れすぎたり、逆に必要なのに力が弱かったり、

そういう調整がうまくいっていないということですし、

動かし方が雑ということでもあります。

 

大きい車やスポーツカーを買ったら、それに見合った運転能力が必要なように

筋力を鍛えるときには、使う能力を育てることが大事ですので、

体を動かす時には動かしかたにも目を向けてくださいね。


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