京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

橋本

暑さ指数ご存知ですか。

2013年7月27日(土)

今週は夏期休暇をいただきまして、九州の実家に帰っていました。

 

「エアコンないぞ」
「何で?」
「壊れたから、もう、いらないと思って」
「暑いやろう」
「いやぁ、大丈夫。あんまり暑くないし、扇風機で十分」
「汗も出るやろうし」
「そんなに(汗)かいてないし」
「…。」

 

父は昭和13年生まれですから今年で75歳です。まぁ見事に熱中症になる高齢者のパターンにはまってました。実家に帰ってその話を聞くなり、家電量販店へ出かけて我が家でも愛用の冷風扇を購入しました。本当はエアコンの一つも買って親孝行としたいところですが、根が苦労人の父は電気代を惜しんで使いたがらないし、エアコンをポンと買えるほど、まず何より私には先立つ物がない。

 

私の手前、父も冷風扇を使ってはいましたが、果たして私が帰った後も使うだろうかと、帰宅の道すがら考えていてはたと気づきました。
高齢者が熱中症になりやすい最大の原因は何か。エアコンを使わないとか、水分を摂らないとか言うのは直接的原因ではありません。そもそもの原因は暑いと感じないからだし、喉が渇いたと感じないからでしょう。要は危険の兆候に感じにくくなってきているということでしょう。かと言って危険に鈍感なわけでもない。多くの高齢者は私の父と同様、持病に関しては権威者です。健康に人一倍気を使い、体の危険に鈍感なわけがない。危険だと感じないから気の使いようがないだけです。

 

年齢や健康状態に関係なく、誰しも暑いと感じなければエアコンは使いませんし、喉が渇いたと感じなければ水分も摂りません。
高齢者に積極的にエアコンの使用や、水分摂取を勧めても意味ない事です。高齢者に大事なのは暑いと感じなくてもエアコンを使う習慣と、喉が渇いたと感じなくとも水分を摂取する習慣でしょう。

単純にエアコン使えとか、水分摂れと言っても高齢者が行動するのは難しいでしょう。何より大事なのはどう言う時にエアコンを使うべきか、どう言う時に水分を摂るべきか、わかりやすく提示する事でしょう。
気温何度以上、湿度難%以上になれば、暑くなくともエアコンを使うとか、前にもブログで書きましたように水分補給のポイント1日7回のように大事な点を数値化してアドバイスする方がわかりやすいようです。

環境省から指針が出ています。参考にされるとよいでしょう。

 

そう考えると実家の父には冷風扇より寒暖計の方が大事だったように思います。

次回私のブログは8/2です。


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