ある日の出来事
2012年1月31日(火)
その日は昨夜からの冷え込みが強く朝、雪が降っていました。
この方、今日が受診日だったのでしょう。
(後で聞いたのですが、お薬がなくなったので受診も兼て取りに来られたそうです)
洋服をたくさん着込んだせいか身動きが取りにくい様子、すり足で今にもつまずいて転ぶのを待つような状態でした。その様な状況でしたので玄関まで出迎えた所、玄関ドアが開いた瞬間に転倒しかけました。
幸にも何とか防ぐ事は出来たのですが、本人は自動ドアが開くのを待っていたら、足が出なくなったと話されました。
服を着込んで体が動きにくい。寒くて体が思うように動かない。体調が悪くて思うように動けない。との理由ではありましたが、
受診に来るだけで疲れました
考えてみればインフルエンザにノロウイルスに、寒さも手伝って体調管理に大忙し。
そんな中であるがらこそ時間を作り、ゆとりある行動を心掛けたい季節です。
受験シーズンまっただ中
2012年1月31日(火)
センター試験も終わり、
国公立を中心に大学を受験される方は、
前期試験などの願書提出をされているころかなぁと思います。
(専門学校でも、3次募集4次募集の時期かな)
そんなみなさんに聞いてみたいのですが、
将来の職業や働く姿を考えて受験されていますか?
世の中にいろいろな学校がありますが、
「学校の選択」がおのずと「職業の選択」となる業種がいくつかあります。
我々が仕事をしている医療分野も、そんな業種であり、
医療現場で専門的に働くためには、国家資格を取る必要があります。
その国家資格の受験のためには、養成校の卒業資格が必要になります。
医師であれば、大学医学部と決まっているのですが、
看護、リハ、検査などのその他職種では、
専門学校、短期大学、大学と様々なパターンがあります。
どの養成校を卒業しても、国家試験受験資格が手に入ります。
最近、よく耳にするのですが、
看護師や理学療法士、作業療法士などの職業選択のつもりなく、
滑り止めや就職のしやすさで養成校を受験する学生が多くなっているそうです。
また、成績の良い学生を中心に、国家試験受験資格や国家資格をもって、
一般企業に就職されるケースが増えているそうです。
医療職は、学者と職人とボランティアを足したような特殊な職業ですので、
今まさに困っている人の手助けをし、自分の技術と見識を磨き続ける、
・・・志と修行が重要です。
もし、
その意味をわからない人がこの業種を選択すれば、
医療/介護を受けられる患者/利用者に不利益が生じてしまいます。
また、ライフラインや社会資源としても重要な職業ですので、
養成校には、社会資源である人材を育てるという使命があります。
就職につなげるための「学校ではなく」、
医療職として働くための「養成校である」ことを十分理解して頂き、
志ある学生が養成校を受験し、養成校でいっぱい勉強して、
医療/介護現場で修行し、活躍されることを願っております。
失敗したら
2012年1月30日(月)
まずは、報告、連絡、相談いわゆるホウ・レン・ソウですね。
学生からいきなり社会に出てきた人たちは、その習慣がありませんし、失敗どころかホウ・レン・ソウがないと叱られることも多いかと思います。
でもホウ・レン・ソウぐらいは余程のペケでもない限り、誰にも出来るようになるものです。
ホウ・レン・ソウが出来るようになっても、その後にも問題はあります。
その失敗を人に話せるのか。
一度学校の同期で集まって飲んでいた時に話したのですが、失敗したら、叱られたら、一刻も早く人に話さなければ、落ち着かない気持ちになるということで、意見が一致しました。
自分の失敗を話すのは恥ずかしいことですが、話さずにそ知らぬ顔をしていることは、もっと恥ずかしいのです。
仕事での失敗は同僚に知られるのが普通ですし、皆が知っているのに涼しい顔は出来ません。とにかく早く話さなければ気が済まない。
そんな気持ちになるのです。
話すとどうなるか、慰められもするでしょうけど、多分笑われるでしょうし、「馬鹿な奴」ぐらい思われるでしょう。ただ話すことで二度と同じ失敗はできないという気持ちにもなります。それでなお同じ失敗をすれば「馬鹿な奴」が、「本当に馬鹿だった」になりますから。
失敗を話すというのは、恥ずかしいことかもしれませんが、二度と同じ失敗はしないという決意表明かもしれません。
今の若いスタッフは失敗を話すどころか、失敗そのものを恐れすぎです。わかりやすく言えば、恥をかくことを恐れています。
恥をかくことを恐れるあまり、本当に恥ずかしいこともわからなくなっているようです。
一度の失敗を話すことを恥じるくせに、何度も同じ失敗を繰り返すことは何とも思っていない。とても恥ずかしいことなんですけどね。
この「失敗したら」は最低後1回は続きます。
インフルエンザ
2012年1月29日(日)
インフルエンザが日本中で猛威を振るっています。
現在、国内で多く見られるのはA型。
京都市左京区にある子どもが通っている小学校でもインフルエンザのため学級閉鎖になりました。感染の拡大は子ども達によることが多いそうです。子供は大人より体力がなく抵抗力も弱いので、 インフルエンザにかかりやすく、またこじらせやすい!だから、この時期高熱を出したり、具合が悪い場合は早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザの予防は
2、外出後の手洗いとうがい
3、適度な湿度の保持
4、栄養と休養を十分とる
5、人混みを避ける
どれも分かり切った事ですが、すべてを実践するのはなかなか難しいものです。
いつも子ども達にしっかりと手洗いするように言っていますが、私が見ていないと泡で出てくる手洗い石ケンを手に塗って(!?)流しています。指先、指の間、手首までしっかりと洗っている姿を見たことがありません。
こ のため、外出から帰ってきたら「手洗った?30秒以上やで!うがいもしっかりしいや!」と毎日言い続けています・・・感染予防のお手本に書かれているよう な「手洗い、うがい」はなかなか徹底できません。でも個々が予防に意識して実践していくことで持たない、持ち込まないことは少なからず可能なように思いま す。
インフルエンザになってしまったら(みなさんご存知のことだと思いますが・・・)、
安静にして休養をとり、十分に睡眠をとることが大切です。特に高熱が続いて水分が飲めないと脱水を起こすので、 水分補給も大切になります。お茶やスポーツ飲料など口に出来るもの、飲みたいもので構いません。
こんな時は、とりあえずゆっくり休んでください!
新聞やテレビでもインフルエンザのニュースが多くなってきています。
みなさん、インフルエンザにかからないように予防していきましょうね!!
応援する
2012年1月29日(日)
応援したり、檄を飛ばす時には、
頑張れ!!って言ってしまいますよね。
でも、
頑張ってない人に頑張るように言う場合はいいのですが、
頑張っている人に頑張れっていっても、
もっと頑張らないとと、負担をかけてしまうことが多いようです。
とは言っても、
代わりになる言葉は少ないように思いませんか?
昨日、寝る準備をしているときにやっていたTV番組のなかで、
なるほど!と思うことを元宝塚の真琴つばささんが言っておられました。
(真剣に番組を見ていたわけではないので、ニュアンスだけで・・・)
(応援する意味で)頑張れっていっても、
言われた人は「私まだ頑張れてないんだ」ということになるので、
なかなか、頑張れ!!って使いにくいと思っていたそうです。
そんなとき、教えてもらった
「がんばれ」の「がん→顔」「はれ→晴」で書いた
「顔晴れ」
顔が晴れやかになるように、顔を晴れにしていこう
という意味でつかうと、いい言葉だというようなことでした。
顔が晴れやかになったり、顔が晴れになるといいですねという声かけが、
目的を達成するとか、いい結果を生むということへの応援と感じられ、
これが、「がんばれ」という言葉の本当の意味ような気がして、
私は良いなぁと思ったのですが、
みなさんはどのように思われますか?
こんなことって、けっこう大事 -方言-
2012年1月28日(土)
いきなりですが、
皆さんは地元で生活されていますか?
普段接する人は、地元同士でしょうか?
京都大原記念病院グループのリハビリでは京都出身は少数派です。
かく言う私も京都出身ではありません。
まだ新人の頃のことですが、
会話はできるものの、意思疎通がなかなかできませんでした。
会話はしているので、コミュニケーションはできていることになるのかも知れませんが、
リハビリテーションのためには、相互の共通の理解が重要だということもあって、
言葉として、正面から表面的に理解できていても、
言葉の意味や意図を知ることは案外難しく、
「えっ、そうなの?」と気付いて反省することもしばしばだった・・・と思い出されます。
そんな中で、
京言葉の意味やルールを教えてもらいながら、身にしみたことですが、
どの地方の方言にも特徴があって、
さまざまな表の意味や裏の意図があるということを忘れがちだなぁと。
それは、
標準語や自分の地方の言葉では理解できないような意味や意図かもしれないし、
都道府県民性を比較する番組などで取り上げられているような、びっくりすることもありますが、
もっと身近に小さなこともいっぱいある。
私の場合は、
ふいに京言葉が出てくるようになった頃から、利用者さんとの会話は弾むようになりました。
どんな地域で生活することになっても、
その地域の言葉に「慣れ、親しみ、使えるようになること」、
大事なことですね。
プロフェッショナル・・・
2012年1月27日(金)
いよいよ来週です。1/12のブログでもお知らせしたとおり、2/4~2/5に全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会主催による第19回研究大会が開催されます。
今日は参加するスタッフ全員そろっての打ち合わせでした。大規模な学会運営もイベント会社さんにお願いするようになって、主催者側の負担は激減したと言っていいでしょう。負担が軽くなった分、学会の質そのものに注力できるようになりました。
負担が軽くなるのは当然として、やはりプロに頼むと安心感がありますね。私たち素人の考えが適切かどうか、プランが実行可能かどうか、おかしな事にならないか、そういう疑問や不安にプロが応えてくれるわけですから、より良いものを目指す観点から、コストがかかっても餅は餅屋ってことなんでしょうか。
翻って、私たちはプロとして、ちゃんと患者さんや家族さんに適切なアドバイスが出来ているんでしょうか。不安を解消できているのか。
私たちが掲げるリハビリテーションの目標は
1(患者さんの)自立
2(家族さんの)介護負担軽減
3安心の提供
です。いつも出来ているのか自問自答です。
買っちゃった
2012年1月27日(金)
この前、雑誌を読んでて、変わった物を見つけました。
見つけたその日に、インターネットで検索して買っちゃいました。
片手で出来る洗濯ばさみ ーいちどにありがとう4 ー
これは、片袖に取っ手が付いたハンガーに4つの洗濯ばさみが付いています。
この洗濯ばさみが変り種です。
なんと、洗濯ばさみが軽い力で開くだけでなく、開いたままの状態で保持してくれるんです。
だから、閉じるのも手でつまんでします。これも軽い力でできます。
そして、プラスチックのハンガーに何で金属製のバーがついているのか?
想像ついた方もいると思いますが、このバーを握ると4つの洗濯ばさみが一度に開くのです。
これは面白いですね。
これなら、やり方を工夫すれば、確かに片手で洗濯物を干したり、取り込んだり、できそうです。
患者さんに紹介するなら、患者さんに合わせて少し手を加えたいですが、
既製品でこういうものがあるっていうのが嬉しくなりますね。
作ってくれた方に感謝です。
セラピストになりたい?
2012年1月27日(金)
京都大原記念病院に居るリハビリテーションの専門職は、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種です。
3職種とも国家資格です。資格を取るには養成校に通う必要が有ります。
養成校を卒業すると国家試験の受験資格を得る事ができます。
養成校のカリキュラムの中には、講義だけでなく実技ももちろん含まれます。
そして、実際の現場で実習する事も含まれます。
当院でも、年にいくつかの養成校から実習を受けに学生が来ています。
せっかく来たのだから少しでも視野と見識を広げ、深めて帰ってもらいたいと思っています。
指導担当に選ばれたスタッフもその期間は、いつもの仕事に加えて、
毎日居残りして学生に指導したり、指導計画を立てたりしています。
スタッフも学生に実習の合格、不合格を言い渡す必要があり、不合格なら留年にもつながります。
だから、指導担当者は何とか実習期間中に合格ラインまで学生を到達させようと、何処の実習でも基本厳しいし、恐いです。
で、
養成校は、高卒で入学できます。
大学も専門学校もあります。夜間部がある学校もあります。寮がある学校もあります。
入試も学校によって色々です。理系ってわけでも、文系ってわけでもないです。
学費も学校によって色々です。私立に比べ公立はとても学費が安くなります。
ご興味があれば、最近はどの学校もポームページを作っていますし、
各療法士会でもホームペジがあり、学校のリンク等を貼っている事が多いので、
参考に探してみてはいかがでしょう。
京ことば
2012年1月26日(木)
私は、京都ではない関西の田舎地方の出身ですが、
はやいもので、
学生時代も含めると、人生の半分程度を京都で生活しています。
(といっても、まだまだ若造ではありますが・・・・)
子供の頃から、京都と神戸に憧れを持っていたこともあって、楽しく過ごせています。
タイトルの京言葉ですが、
学生時代は、なかなか気にも留めませんでした。
仕事を始めてからは、高齢な方と接する機会も多くなり、
京言葉の意味や使い方を徐々に知り、
今となっては、自分の話す言葉は、京言葉風になってきたように感じます。
京言葉は、柔らかさや余韻が特徴的ですが、(そこが私は好きです)
京都弁自体が、相手を思いやるような言語という特徴もあります。
ですので、
京都弁を使うと、丁寧な言葉を話すことができます。
そこが「冷たい」「なに考えているかわからん」という印象にもなりやすいですが、
丁寧語・謙譲語・尊敬語などの区別を意識しなくても、
失礼にあたることがほとんどありません。
京都に訪れる方や住むことになった方には、
そのあたたかい京言葉を感じていただければなぁと思っています。