京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

橋本

達観

2014年11月20日(木)

今日11/20です。

今の時点でトレンドな話題はいかほどあるでしょうか。

 

高倉健さん死去(11/10)

衆議院解散(11/21)、総選挙(12/14)

京都府向日市の毒殺(?)事件

近隣国との摩擦etc.

 

まぁいろいろあると思われますが、いざ日常の中で利用者の方々と話題にしようとすると難しいものがあります。

時事問題は高齢者になるとまったく関心を持たない方もいます。

 

11/8のブログ(https://kyotoohara-diary.jp/staffblog/?p=10839)で100歳の老人が主役の映画を紹介しました。病院が職場ということもあって100歳の方と接する機会もありましたが、日常的に会話したことはないです。

 

ただし一歩手前の白寿(99歳)の患者さんを担当していたことがあります。

ちょっとした腰痛で入院されていた方でした。年相応に認知症も多少ありましたが、昔女学校の教員をやっていたとかで(モガの時代ですね)、英語の文章もペラペラ読めて(意味は「忘れた」)、日常会話は文句なく、ゆっくりとですがしっかりと歩ける方でした。

 

その方と毎日接していてわかったのは、100年も生きてきた人間にとっては身近なことも時事問題も取るに足りないことだと感じているということです。

どれほどの大問題でも一過性に過ぎない。そんな風に考えている印象を受けました。

 

どれほど身内で骨肉相食むようなどろどろの諍いがあろうと、顔をしかめるでもなく「みんな、仲良くしたらええがな」の一言で済ませる。どれほどの問題であろうといずれ収まるように収まる、そんな感じです。

 

無関心とは違う、いわゆる達観でしょうか。

 

100にもなっていろいろと心を悩ませるのは身が持たないから、かもしれませんね。

適度な認知症だって世俗に煩わされず、心穏やかにすごすための巧まざる手段かもしれません。

 

次回私のブログは11/26です。


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