常識ですか?
2012年9月08日(土)
常識って、日常の事だと思いますが、
若人と高齢者ではその日常の範囲が違ったりします。
私も若人のつもりですが、すでに一回り以上若い人も仕事に就いています。
簡単な所でいうと、男女関係なく、
トイレやお風呂が離れにあるってだけでも、実際にそんな生活をした事がない若人は山ほど居ます。
蓋を湯船に沈めて入るようなお風呂(五右衛門風呂)も使った事の無い若人は山ほど居ます。
羽釜を知らない若人も居ます。
着物を着たまま、一日過ごすって経験が無い若人も居ます。
当院のスタッフには少ないですが、一人暮らしをした事が無い若人も居ます。
ちょっと細かくいうと、
魚を三枚に下ろした事無い若人も居ます。
箒で畳を掃いた事が無い若人も居ます。
薪から火を起こした事が無い若人も居ます。
※ 聞いた話では、キャンプファイヤーしたり、飯ごうで米を炊くなどした事が無い大学生も多いようです。
他にも、何でもお店で買えるので、作ったりしなくなりました。
今は雑巾でもコンビニで買える時代です。
ボロを縫って雑巾にするのではなく、タオルが縫い合わされた雑巾を買ってくるのです。
とうとう生活上で、簡単な手縫いも、簡単なミシン縫いも必要なくなってしまいました。
こうやってみると、若人が何も知らない残念な人になってしまったようにも思えますが、
これは、
当たり前にしなくてはいけないと思っている事が、
当たり前ではなくなっているって事でもあります。
できなかったら不便な当たり前の事が、
他の便利な手段ができたから、できない事が当たり前になりつつ有ります。
これは、若人と高齢者が会話する中で、噛み合わなかったり驚いたりする所でも有ります。
世代によって常識が、あえてその勉強をしたりしないと知り得ない物に互いになっていたりするのです。
世代によって知っている曲や音楽が違うようにです。
言葉の違いを以前彼が書いてましたね。
入院して、日常の料理をできるようになりたいってことで、
今までの方法をそのままするには時間がかかりすぎたり、難しい所を補う為に、
電子レンジを初めて使う方もいらっしゃいます。
他人の生活にアドバイスする職種としては、
自分世代の常識だけに固着しないように頑張りたいと思います。