京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

遠藤

してあげる介護?

2013年1月12日(土)

当グループには、介護老人保健施設が2つあります。

 京都大原記念病院と廊下続きで建つ「博寿苑」と、少し離れ(徒歩20分、車で5分程)て建つ「おおはら雅の郷」があります。

私はこの1月より、京都大原記念病院からこの2つの介護老人保健施設へ異動になりました。

 

 介護老人保健施設は久しぶりに担当です。

懐かしさをかみしめる中、ちょっと思い出したことがあります。

「してあげたいって思い」が強い人はボランティアは続かない。

って、昔テレビか何かで、ボランティア団体の方が話していたのを聞いたことがあります。

 

してあげたいって思いが強い人はどうなんでしょう?

でも、そうかも知れません。

 

してあげたいって思いを満足するには、

自分がしてあげたいことが出来ないと満足できません。

そこに介護される側の思いは汲まれていません。

そのままでは、強要する介護になってしまいます。

そして、してあげる満足はがんばらないと達成できません。

それは自分に負担をあえてかけていくことになります。

すると、頑張ったわりに喜ばれず、場合によってはクレームがきて、空回りして疲れるってことでしょうか?

 

本当は、してあげたいよりは、しても良いよぐらいの方が良いのでしょうか?

そこを手伝ってほしいならしても良いよ。

これを準備しておいてほしいならしても良いよ。

って。

そこには介護される側の意思があります。

 

実際のところ、どうかと言われても分かりませんが、

思い入れが強いと、介護される側も言いたいことが言えないこともあるのは知っています。「一生懸命してくれているのにそんなことはよう言わん」って。

お互い、過剰に気を使い合って、なぜか浪費し合って生活していたりします。

 

だから、してあげるって思いだけでは駄目な気がします。

介護される側の意思を慮ってすることも必要だと思います。

それが例えちょっと物足りないって感じる介護でも、後で、なにげにフォローすれば良いやって思って、時には肩肘張らず、相手の言う通りにするのも有りなのかもしれません。

 

さじ加減は未熟な私には分かりませんが、

頑張るだけが良いことではないのでしょうね。


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