便利さと退化
2013年1月05日(土)
年末から年始にかけて、私の実家に帰っておりました。
さまざまな都合あって、行きも帰りも渋滞の多い時間に移動することになり、
行きは、所要時間が同じならと、遠回りの一般道をのんびりと向かったのですが、
帰りは、一般道でいくとちょうど京都の入り口で大渋滞が予想される時間になるし、
かといって、高速は途中で大渋滞していて、渋滞は成長中・・・。
結局、渋滞した高速を選択し、覚悟していたよりも早く家につくことができました。
さて、いつも渋滞にハマると思うことなのですが、
私が免許を取ったころと比べて、また、10年前と比べて、
大きな渋滞が起こる場所は、さほど変わらないものの、
不思議なところで、小さな渋滞や流れが悪くなることが増えたと感じます。
(そんな渋滞を抜けたとき、「なんで?」と突っ込んでしまいます)
年に何度か実家に帰る道のりは、大きく2パターンあるのですが、
同じ道のりでも、同じように感じることが増えたなぁと。
以前、自動車系の雑誌で読んだのですが、
「MTの車がまだ普通にあった時代」に比べて「殆どの車がATの現代」では、
平均的な人の運転技術が下がってきているそうで、
未熟な人や不得意な人が運転しやすくなった半面、
ちゃんと運転技術を習得し、意識的に操作しなくても、運転できてしまうと。
とくに最近の車は、静かになり、自動化されるなど、いろいろと良くなったことで、
速度感覚が分かりにくくなり、速度を調整する意識も減りやすいそうで、
坂道の登り下りで速度がアップダウンしている自覚がなかったり、
後続の車が並んでいるのに、追い越し車線で、先頭をずーっと・・・、
ということも起こりやすく、渋滞や混雑に繋がることがあるとのこと。
もちろん、重大事故が減るような道具の進化も大事ですが、
(昨日の報道では、死亡事故はここ数年減っているそうです)
道具の進化の恩恵で、人間がどんどん退化していると思うと
退化に対する対策も大事ではないのかなぁ・・・と感じることが多くなりました。
そういえば私も、仕事やプライベートでも、字を書くことが減り、
PCやスマホなどで入力することが殆どです。
字がどんどん下手になるばかりか、読めても書けない漢字が増えてきました。
それも、自分が簡単だと思うような漢字が書けないことがある・・・。
年末、年賀状のひとことを書くにも、字が微妙で、四苦八苦したところです。
技術や便利さ・・・という甘い言葉にさそわれても、
一度立ち止まって考えて、
自分の力を養うような生活を意識的にやらないと・・・と感じた年末年始でした。