京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

岩崎

新幹線の中で

2012年8月07日(火)

先週、就職説明会に行ってきました。

その帰りの新幹線で、こんな光景を目に致しました。

両杖で歩いている方(両足がマヒされている方であると思います)が乗車されました。

旅行でしょうか?友達が3~4人で席を同じくされていました。

特に友達は助けることもなく、ごく普通に接しており

席までの移動に時間がかかるも特に気にせずの状況でした。

少し経って両杖の方がトイレでしょうか?

席を離れるも後をつける事もされませんでした。

いくら新幹線の揺れは少ないからと言っても、如何か?と思いましたが。

 

席に戻る際、杖の置き場所がないと、

『持ってくれ』と一言、要望されました。

友達は手馴れたもので、特に普段の事の様な光景に見えました。

 

本人がそれを求めていないから手を出さない。

これは本人の自尊心もさることながら、対等の関係である事の素直さ。

変に気落ちしたりせず、ありのままで過ごす。

なかなかできる様で出来ない関係だなと思っておりました。

 

新幹線を降り乗り換えをしたのですが、その方も同じ電車でした。

また同じ駅で下車したのですが、そこにはエレベーターはございません。

どうするのかな?と思っていましたら、

『私を下まで運んでくれるか?』と呼び止められ、

手助け致しました。

※その言い方が何とも素直

『ありがとう』

それ以上でもなく、それ以下でもなく、なんて素敵な表現と言い方か。

対等である証を感じながら、関係は素直さで作られるように思いました。


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