京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

岩崎

話せる

2012年8月12日(日)

話せる人について、少し考えて見ました。

きっかけは、久しぶりに里帰りされた同級生に遭いました。

その方とは、もう十年近く話した事はありません。

昔は互いに家に行ったり来たり、時には一緒に叱られたりする仲でした。

お互いにいろんな事があり、連絡を取り合う事も知らず知らず少なく、気付いたら十年も経っていました。

始めはお互い容姿の変貌にやや戸惑いながらも、昔の面影をたどる様な会話でした。

そのうち、相も変わらない互いの性格であったのが幸いか、知らず知らず話し込んでいました。

一瞬、感じたのです。

なぜ話せるのかな?と。

 

若い時は、

知った事、気付いた事、それを待たずして

すべてを話せることが出来る、その人への信頼であり、話せる人と思っていたと。

 

しかし、月日が経って

それは聞かない、話せない事。

知ってしまっても気付かないふりをしてあげること、

時に、そのタイミングときっかけを待ってあげる事。

すべて話せない事もある、それらすべてを互いに認めているからこそ信頼したのかも知れません。

だから、話せたのではないだろうか?と思いました。

 

時に人は深みのある時間を経験すると共に、信頼する内容までも成熟するのかもしれません。

その様になって本当に互いに話せる人になるのでしょうか。

私は試練と経験が少ない様で、

スタッフから話せる人になるには、まだまだ遠い道のりになりそうです。


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