京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

遠藤

文字と言葉が無かったら…

2012年8月31日(金)

まだ小さな子供たちと居ると、たくさん新しい発見をさせてくれます。
言葉をまだしゃべれない、文字を読めない子供たちの行動は、
空気をその子なりに読んで、行動していることが良く分かります。
ただ、子供たちは場面の雰囲気ではなく、相手のしぐさからさぐっている気がします。

 

でも、大人になると、文字や言葉を覚えて、
文字を通じてメールし、会話で意思疎通します。
相手の行動を探らなくても最低限の意思疎通は取れてしまいます。

 

でも、障害を持つと、文字が分からなくなったり、言葉がしゃべれなくなったりします。

 

その時、普段から探っている人、ジェスチャーを使っている人は、まだ通信手段が残っていますが、
そんなことをしていない人は、結構大変です。
これは、障害をもった方だけでなく、そういう方とコミュニケーションを取ろうとする方も同じです。

 

文字や言葉は大事ですが、人間が通じ合えるのはそれだけではありません。
こういう文字や言葉ではないコミュニケーションを非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)と言います。
これは意識的に生活しているとある程度身につきます。

 

日本人はアメリカ人などに比べるとゼスチャーが少なく、
非言語的な表現をするのが苦手だったりします。

 

でも、非言語的な表現はコミュニケーションを円滑にします。

 

作業療法士や理学療法士、言語聴覚士を目指す皆さんは是非とも、
非言語コミュニケーションを磨いておいてください。
表現されていることを見抜く力も、表現する力もですよ。
後で絶対に役立ちます。

 

何につけても、
表現するのが下手でも、表現を見抜くのが下手でも、
結局、仕事下手になっちゃうよ。


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