病院の良し悪し
2012年8月13日(月)
昨日は京都府の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士就職フェアなるものが、京都のイベント会場で行われました。
各養成校で行われる説明会と違い、学生さん自身が会場におもむいて就活するわけですから、熱心な学生さんが多かったですね。
いろいろな質問を受けるわけなんですけれども、視点が「働く人間にとってどうか」という点だけなんです。給料は?休日は?勉強会は?教育体制は?等など。
病院(施設)の良し悪しは、患者さん(利用者)にとってどうかという点だけなんです。自分が患者(利用者)だったらそこに入院(利用)したいのか、自分の親をそこへ入院(利用)させられるのか、それだけです。
働く人間にとって良い環境でも、患者さん(利用者)にとって良くなければ、良い病院(施設)とは言えないでしょう。そういうところはいずれ潰れます。
働く人間にとって悪い環境でも、患者さん(利用者)にとって良ければ、良い病院(施設)です。そういうところはいずれ職員にとっても良い環境を作り出すでしょう。
そして良い病院(施設)を作り出すのは院長(施設長)の仕事じゃありません。職員一人ひとりが作るものなんですけど、理解できてない人が多いような気がします。
とても評判が悪い病院があるとします。治療実績はそこそこなんだけれども、とにかく職員の対応(接遇)が悪い。そんな病院へ何も知らない見舞い客が初めて病院を訪問したとします。初めてなので勝手がわからず、職員に声をかけたとしましょう。その声をかけた職員がたまたまその病院でただ一人応対が良い職員だったら?きっとその見舞い客にとってはとても良い病院になるのでは?
逆ならどうでしょうか。とても評判が良い病院があったとして、そこを初めて訪れた見舞い客が声をかけた職員がたまたまそこで最低最悪の職員だったら?
そう考えれば病院(施設)の良し悪しなんて、職員一人の力でも何とかできるもんだとは思えませんか。問題はそう考える職員がどれだけいるかじゃないでしょうか。そんな職員の数で病院(施設)の良し悪しが決まるのかもしれませんね。
次回私のブログは8/16です。