もう年ですか?
2012年11月01日(木)
もう年(とし)だから…
時折、「もう年だから…」って会話をしませんか?
患者さんの中にもいらっしゃいます。
しかし、私たちは経験で知っています。
たとえ百歳でも回復する人が居ることを…
そして、若くてもあまり回復しない人が居ることも…
だから、本当の原因は単に年齢ではないことを知っています。
「もう年だから」って言葉はきっと、
「そんなに気張りたくないの、これぐらいでいいの」って意味も含めた言葉なんだと思います。
でも、本当はこれぐらいでいいって言い切れるほど納得していないから、
あえて言葉を置き換えているんだとも思います。
だから、「もう年だから」っていう方には、
少々強引に誘導したり、
違う理由から再度誘ってみたり、
そして、実際に始めてみると、意外と乗り気になって、
頑張ってして、良くなる方が結構いらっしゃいます。
きっと、「いまさら頑張るのが恥ずかしい」って思いもあるのでしょうね。
頑張ったときは素の自分が出ますからね。
でも、素を出しているときは、気分が良いものです。
素を出してしまえば後は気にならなくなる方も多いのでしょう。
そして、そのうちに「お年のわりには元気よね」っていわれたり、
「若いですね」っていわれるようになるのでしょうね。
でも、明らかに自分より年上の方から、「もう年だから」って言われると
自分の未体験ゾーンですし、それなりに本当のことでもあるし、あまり強く言い返すこともできません。
できれば、その遠慮の仕方は止めて欲しいなっていつも思っています。
「もう年だから」って言わずに、趣味を楽しむつもりで頑張ってみてくださいね。
人間は素質もあるでしょうが、取り組み次第で変わります。
頭も、体も、見た目も、回復も、年齢だけでは、
単純に優劣つかないものなんですよね。
ほんとうにもう年ですか?