例えば…
2012年12月11日(火)
和菓子屋が和菓子職人の求人を出したとします。
求人広告を見た( と思しき)人物が詳しい話を聞こうと電話をしてきて曰く「ケーキ職人が希望なんですけど、おたくは何を売ってる店ですか?」。
この話を皆さんならどう思われますか?
そんな話そうそうないだろう?
トンデモナイよくある話です。
就職説明会でブースに腰掛けて待っていると、どこの養成校でも最低1人。多ければほぼ全員が「おたくはどんな病院ですか?」と聞いてきます(勿論、事前に資料を配布しています)。更に畳み掛けるように「急性期病院が希望です」という学生もいます(ブログをお読みの方は当院が回復期リハビリテーション病院だとはご承知ですよね)。
何を根拠にこのブースを訪れて話を聞こうとしたのだろうと、不思議なことこのうえないのですが、彼らは「貴院に興味があって」と言います。
さて利用者である皆さんはこのような人をセラピストとして、ご自分の担当として、あるいはご自分の家族の担当として希望されるでしょうか(恐らくそんなセラピストは手にカルテを持ちながら、患者さんに向かっても「一体何で入院したんですか?」ぐらい言いかねませんね)?
次回、私のブログは12/14です。
雪化粧
2012年12月10日(月)
今朝の気温は-3℃。
今日の病院周辺は薄っすら雪化粧となっています。。。
通勤途中、滋賀県方面から来る車の中にはボンネットや屋根に10cmほどの雪を積もらせて走る車もいました。
これから本格的な冬です。
寒さや雪対策(私は車で通勤しているのでスタッドレスタイヤは必須です!)万全にしてくださいね。
ところで先週の水曜日と木曜日の2日間、
京都市内の病院から4年目の理学療法士さんが研修に来られました。
この研修は京都府主催の『リハビリテーション専門職受入研修』といわれるもので、
当院では『回復期リハビリテーション病棟運営に関する研修』という内容で受け入れています。
(これから回復期リハビリテーション病棟の開設を計画している施設や、既に開設しているものの試行錯誤しながらやっている施設のリハビリ専門職が受講されています。)
当院もまだまだ発展途上中の身ですが、2,000年に回復期リハビリ病棟を立ち上げやってきた先人として、微力ながらお手伝いさせていただいています。
その中で他職種(医師、看護師、介護士、相談員など)との連携に悩んでいる方が多く
時には『特効薬』的なものはないかと聞かれることがあります、、、
答えは『No!』
『特効薬』はありません。
回復期リハビリ病棟をチームとして理解し、チームとしての情報の共有、『報・連・相』と相互理解しながらのコミュニケーションetc etc
最初から上手く往くわけではありません。
お互いの地道な努力と理解が現在の連携の形になっていると思います。
でも、まだまだこれからです。
当グループを利用される方が安心して過ごせるよう、これからも頑張ります!!
こと納め
2012年12月09日(日)
先日、2013年度の手帳を頂きました。
真新しい手帳。
まずは、パラパラと開いて。
真っ白なキャンバスを見ながら2013年はどの様な年になるのだろうか?
※良い年であります様に。
そんな事を思いながら、何回もパラパラと開きました。
そうした後、2012年度の手帳をおもむろにパラパラとしてみて。
そのキャンバスにはいろんな事が書きつづられていました。
時にその字は読めず、時にその字は薄れて見えずでしたが。
※もう少し綺麗に書いたらと思うほどに汚い字です。
いろんな事を取り組んだ事に対し、やり残した事、反省する事など多岐に渡りすぎて、愕然する事も。
手帳をご利用されている皆様は、
この一年、さまざまに取り組んできた形跡と、その成果を手帳には標されている事だろうなと思います。
※一度時間がありましたら、読んで見て下さい。
いろんな思い出と共に発見もあります。
何か、この手帳は私にとって軌跡と財産が作られた記録の様な気が致します。
ですので昨日12月8日(土)は、こと納めならびに針供養の日です。
この手帳に感謝しながらこと納めとして、本日から心機一転で2013年度の手帳に予定を書き込んでいきます。
どんな事がここに刻まれるのでしょうか?
そう思うと楽しみな1年になりそうです。
体を動かすコツ?
2012年12月08日(土)
たとえば、よく使われる例が、
椅子に座っている方に、
部屋から移動しようと思って、
「歩いて下さい」といっても歩けないのに、
「あそこへ行きましょう」というと歩いて移動できたりします。
歩く練習中に、
「足を上げて下さい」といっても足が上がらないのに、
「これをまたいで下さい」というと足が上がったりします。
言葉や環境が作るマジック(専門用語では有りません。私がそう呼んでいるだけです。)です。
何気ないことですが、この要素を使う訓練は結構あります。
だって、この方々はふざけているのではなく、
本当にできなかったり、できたりが変わるのです。
同じ人なのに、違う人が関わると、できることが変わることがあります。
それは、
その人が優しいとか、怖そうとか、雰囲気が良いとか、仲が良いだけが理由ではありません。
その人に合ったコツを掴んだかどうかも要素にあがります。
そのためには、観察とか、その人を知ることが大事になるのです。
別に行動だけではありません。
肘を曲げ伸ばしするだけの運動訓練にもこのマジックは使われます。
1.肘の曲がる所に注意を向けて運動する
2.肘を動かす筋肉に注意を向けて運動する
3.肘ではなく手に持つ物に注意を向けて運動する
4.手を動かす範囲に注意を向けて運動する
5.会話に注意を向けて運動する
どれも人によってはマジックになります。
誰にでも同じことがマジックにはなりません。
他にもマジックはあります。
頭や体は、いろいろな影響を感じて、受けて、何気に動いています。
障害を受けると、影響が出すぎたり、感じなかったり、何気に動けなくなっています。
でも、どこかに時折つながる抜け道があったりします。
今日も誰かマジックにかかっているかもしれません。
最初はスタッフがいるときだけかかるマジックだったけれど、
いつの間にか、当たり前に自分でできるようになることを、
マジックを不思議と感じなくなることを目指しています。
コミュニケーション
2012年12月07日(金)
先日スタッフと話していた中で、同僚とコミュニケーションがうまくとれないという話になりました。
情報の共有や問題の共有をしなければならないのに、何か聞いても「特に無い」で終わってしまう。特に無いわけはないのにどうしたらいいだろうというものでした。
確かにコミュニケーションの問題ですが、聞き方に問題があるなと私は感じました。問題をどこに感じるか、どの程度のものとして考えるかは、人それぞれです。問題を感じてない人に問題ないですかと聞いても「無い」と返ってくるのは当たり前です。単刀直入、ストレートな質問と答えが良い場合もあるでしょうけど、もっとあいまいな聞き方のほうが会話が広がる場合もあるでしょう。
問題が無いとしてもすべてがスムーズなわけは無く、喫緊の問題でもなく、顕在化したわけでもないけどなんとなく気になったり、引っかかったりする事は誰しもあるものです。「問題ないですか」と聞くより、「気になる事ないですか」とあいまいに聞いた方が良い時だってあると思います。
そういう聞き方一つでも、コミュニケーションに差が出てくるんじゃないですかね。
期日前投票
2012年12月06日(木)
子供のころ、結構変わった子供だったので、
小中学生のころ、学校から早く帰ってきた日には、
国会中継を見ながらおやつを食べたり、ながら勉強をしていました。
(私の仲の良いクラスメートもそんな感じでしたので、普通だと思ってました)
そんな子供だったせいか、選挙の声を聞くと、ちょっとテンションが上がります。
(それも、雪に降らない地域に雪が降るような感じで・・・)
さて、12月16日は衆議院の総選挙です。
病院に入院されている患者さんや、施設に入所されている利用者さんは、
どうやって、選挙に行けばいいか?と困っている人もおられますよね。
でも大丈夫かもしれませんよ。
病院や施設で、期日前投票(不在者投票)を受けられることがあります。
いちど、病院や施設のスタッフに聞いてみてくださいね。
手洗い
2012年12月05日(水)
昨日の夕方、病院感染対策講習会が行われました。
今回はリハビリスタッフ対象の講習会で80名弱が参加。
当日出勤の殆どのスタッフが参加しています。
テーマは『手指衛生の重要性と実践』。
簡単に言えば、『手洗いの大切さとその洗い方』についてです。
主に手指衛生(手洗い・手指消毒・ハンドケア)について話されましたが
私にとって以外だったのが、ハンドケアが手洗いの基本に入っていること。。。
手荒れは、『細菌の温床となりやい、乾燥した皮膚が落ち汚染、皮膚のバリアが弱くなり感染の危険性が増す⇒手荒れがひどくなると手洗いが減る。』という悪循環になってしまう。
説明を聞くと納得ですが、病院という環境で手指衛生(手洗いや手指消毒)の機会が多くある中、
手指衛生毎のハンドケアまでは多くのスタッフが出来ていないの現状です。
感染源にならないためにも手洗い、手指消毒に加え、ハンドケアをしっかりしなければいけません。
ハンドケアは石鹸を十分すすぐ、温水を使わない、手の拭き方を注意するなど、手洗い習慣を少し見直すことで手荒れを予防できるということ。
これからの季節インフルエンザやノロウイルスなどいろんな感染症が流行しやすい時期。
昨日の講習会は普段の手洗いを見直す良い機会になりました。
『うがい』はもちろんのこと、『手洗い』もしっかりしていきたいですね。
無理は続かない
2012年12月04日(火)
先週、第3子と一緒に自宅近所を散歩していて、
1Fよりも2Fのほうがかなり大きくて、1Fの壁が明らかに少ない木造住宅を見かけました。
年代も文化住宅がもてはやされた時代かそれ以前のもののようでしたので、
耐震設計や強度計算が十分なされていない年代の建物ではないでしょうか?
かなりバランスが悪いと一目でわかるような印象でしたので、
大丈夫なん?この家・・・としばらく気になっていました。
私は、変なところに気がついて気になる癖があるようで、
天井から吊り下げているものとか、スッと高く立っているものなどをみると、
落ちてこないかなぁ、切れてしまわないかなぁ、倒れてこないかなぁ・・・なんて
いろいろ考えてしまいます。
特に古いもので、物理法則的に無理しているものって、気になって仕方がありません。
どんなものでも、時間や環境と共にへたってくるし、
理想的に設計どおり完璧な材料や手続きで建築されるものばかりでもないでしょうし、
明らかに感じてしまうくらいのアンバランスなことって、
たとえば、積み木や工作などで無理しないと作れないようなものって、
物理的に無理もかかるし、ずっと同じ状態を保つのも難しい。
ニュースを見ながら、そんな無理があるものって、
より注意して管理するようにしないと危ないなぁと、痛感した週末でした。
火の用心
2012年12月03日(月)
先週は出張で出突っ張りでした。
行程の中には山陰の島根も入っていました。
レンタカーを運転しながら、どうせ島根なら「亀嵩」に行ってみたかったななどと考えていたら(映画「砂の器」の大ファンなんです)、道路標識に「亀嵩」とありました。知らないうちに亀嵩を出張先としていたようです。
小説や映画のような奥出雲とは違いましたが、亀嵩駅(但しロケ地ではない)、亀嵩交番(駐在所ではなかった)や算盤工場を道すがら見ることも出来てちょっとうれしかったです。
さてその出張中に我が家では何が起きていたのか。
1嫁さんがインフルエンザの予防接種に行った際、診療所の駐車場で留めてあった車にぶつけてしまった。
→宿泊先から電話したら、嫁さん思いっきり凹んでいましたが、車には誰も乗っていなくて、ケガ人もなく、修理代だけですむならこれほどありがたいことはないなと思います。
2近所で火事があった。
→ほんの歩いて1、2分のところで火事があり、早朝6時に消防車その他の緊急車両が詰めかけてきたそうです。幸いケガ人一人でませんでしたが、火元の家は全焼になりました。風が全くない時間だったようで、延焼がなかったのは幸いでした。
聞くところによると、火元の家はお年寄りのおばあさんの一人暮らしだったようで、ご近所ではこんなことがないかと日頃から心配していたようです。
一人暮らしのお年寄りを家族に持つ方々共通の心配として、誰も気づかないうちに病気になるんじゃないかとか、火の始末をちゃんとしているのかとかあると思います。
私が住む地域では個人の家であっても、火災報知器の設置が義務づけになりました。私が思うに火災報知器だけでは物足りない。例えば楽しい家族旅行から帰ってみれば自宅が丸焼けでは、命は助かったとしてもその日から住むところに困るわけですし、延焼していたらご近所の方々の命さえ脅かすようなことになっていたかもしれません。
火災報知器は火元に住む人たちの安全をある程度保障するのでしょうけど、近隣の家や住む人たちの安全を保証するものではありません。
そこでネットショッピングのお時間です!!
我が家では商品名「ボンペット」あるいは「ボンブライト」という自動消化器を設置しています。筒状の透明の容器に消化剤が入っていて、熱で温められると爆発して薬剤を拡散して周辺の火を消すというやつです。
これも確実ではありませんが、少なくとも誰もいないところでピーピー騒ぐだけの奴より、役に立つと思うのですが(併用だとなおいいですね)。
私がケアマネージャーをしている頃、独居老人のご家族で火事を心配している方にはこれをお勧めしていました(介護保険の適用外ですが)。検索すると一つ¥10,000−以下で購入可能です(高額だと見向きもしない方もいらっしゃいますが、¥10,000−で命どころか家財一式助かるかもしれないと思えば、安い買い物だと思いませんか。しかも消費期限は10年です)。
先日郷里の妹から電話がありまして、実家で一人暮らししている父が物覚えが悪くなり、ちょいちょい鍋を焦がしていると相談がありました。すぐに自動消化器を送って取り付けさせました。
今年も寒くなって参りました。昨日は山々が雪化粧をしていました。火の用心、火の用心。
次回私のブログは12/7です。
実習で人の気持ちになりましたか?
2012年12月02日(日)
人の気持ちになるって?
よく、人の気持ちになって考えなさい!って言われませんか?
私も患者さんの生活を考えるときにその人の気持ちになって考えます。
ただ、必ずしもその人の気持ちになれるか?と言われると…ごめんなさい。
それでも、後輩や学生さんにはそのように指導したりします。
その指導を受けて、考えていますって見栄をきる人も居ますが、
そんな人が自分やったらこうするから、この人がそんなことしたのがおかしい。ってことを言い出します。
ようは、
自分ならこうするから、患者さんもこうするだろうって安易に考えていませんか?ってことです。
自分と患者さんは違う人間です。生きてきた経験も知識も癖も思考も違います。
だから、自分が患者さんの立場だったらこうするとか、ああするとかは、通用しません。
でも、それはそれで生活のアドバイスに使えるので大事ですが、患者さんはその動きをしません。
よって、その人になりきったら次の行動はどうするかを考える必要があります。
そして、その答えは、1つでは駄目です。
だって、本人ではないのですから、数多くの答えを見つけていかなければ生活とつながりません。
だから、患者さんの気持ちになって考えなさい!と言うのです。
気持ちというのは感情だけではなく、
その人の知識や経験、癖、思考全てひっくるめてどんな行動が紡ぎ出されるか?
考えて検討しなさいってことです。
たとえば、
口頭で、これは危ないから使ってはいけません。と指導したとして、
相手になりきって考えれば、
この患者さんは、危ないと言われても忘れてしまうから、
これを使うかもしれない。だから指導だけでは危険だと判断することができます。
でも、これを自分に置き換えて考える人は、
1.自分なら、危ないものは使わないからこれで大丈夫。
2.自分なら、危なくても危なくなくても、そもそもそれを使わない。
と考えるかもしれません。
そして、危険なのは、自分に置き換える人が、自分ならこうすると結論付いたところで思考が終わってしまうことです。
そのため、充分自分が指導したのだから、これで事故があってもそれは予測不能な事故で、
責任は自分にないと思うことです。
本当は、予測が立つこともあったかも知れないのに、考えたつもりになっていると事故が予防できません。
考えたつもりではなく、その人になりきれるぐらい、その人を知ることが重要です。
それが人の気持ちになるってことだと思います。
実習中に、その人の気持ちになることできましたか?
そんなゆとりも無かった人も大勢居るかもしれませんが…。
就職したら、絶対必要ですよ!