京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

岩崎

卒業

2012年3月04日(日)

3月に入りますと学生の方は卒業式を控え、時に引越しにと、社会人の方は人事異動と何かと慌しい季節となります。

 またこの季節、1年間の中で人の心までもが大きく揺れ動く、そんな時期ではないかと思います。

私の心も同じ様に揺れ動いた事があります。

それは学生生活を終え社会人への始まりになる、その時です。

学生時期、臨床実習があり(実技訓練とも言うべきでしょうか)、その実務経験をさせて頂く時間があります。

その時は、ただ実習に合格すれば問題なしと考えていました。

おかげさまで無事に実習を終えることができ、あとは卒業論文と国家試験を残すのみとなり、ホッとしていました。

そして卒論が終わり、国家試験対策にもメドがつき、残すところ卒業のみとなりました。

しかし卒業に近づくにつれ、友人たちと

『本当に利用者を見ていく事ができるんだろうか?』

『自分が利用者を見て問題ないのだろうか?』

『病院のお荷物にならないだろうか?迷惑にならないだろうか?』

『本当に仕事ができるのだろうか?』

この様な心に不安を抱えながら卒業したのを覚えています。

この不安は社会人になる喜びと引き換えに、責任ある仕事ができるのだろうか?  

と思うきっかけであり、本当の意味での責任、社会に対しての責任に立った瞬間であった事を思い出します。

その様な事から、心が揺れ動く事は大切であり、

この季節、不安に対し目を下に向けず顔を上げ、サクラを見ながら、さらに遠くの青い空を眺め、さらに深呼吸して、その喜びを噛み締めながら社会人として大きく羽ばたいて欲しいものです。

あんなこと

土井

京都マラソンから思ふ

2012年3月04日(日)

いよいよ京都マラソンも近づいてきました。

エントリーができた人は、残り1週間の最終仕上げの段階ですね。

参加されるみなさん全員が、怪我も無く、完走できるといいですね。

runnning

国内では、市民マラソンが次々と開催されていますが、

参加される方もかなり多く、どこも希望者全員が参加できないくらいの盛り上がりだそうで、

みなさんの健康への意識が高く、運動などを行うことが当たり前になってきたことが伺えます。

 

さて、走ることですが、人間の基本的な能力です。

でも、20歳を過ぎると、めったに走らないと思いませんか?

そして、30~40歳ぐらいに運動会でがんばろうとすると、

転んだり肉離れしたりして走れなくなったなぁと感じることはありませんか?

 

定年も近くなってくると、走れないとおっしゃられる方のほうが多くなるようで、

普通に生活をしているだけでは、時間や老化とともに走る能力は失われることが多いようです。

この走るという動作ですが、

両足が地面につかず浮いている時間があるかどうかが、走ると歩くの違いだそうで、

走るということは、片足ずつ交互にジャンプしている状況に近いとのこと。

また、

走る・跳ねる動作をロボットとかでバネを使わずに再現することは難しいそうで、

二足歩行ロボットで処理するには膨大なプログラムや処理速度を使うそうです。

そういう意味では、

走ったり跳ねたりする動作は、生き物固有に持つすばらしい能力ですね。

できなくなると、すこし運動したぐらいでは、元のように戻らないのも、わかる気がします。

 

「走ったり跳ねたりすることができるかどうか」と「転びやすいかどうか」は

因果関係があるという話もあるようですので、

京都マラソンでがんばっておられる人の背中を見ながら、

老後に向けて、走ったり跳ねたりすることがし続けられるように、

運動嫌いな私も、がんばらないといけないなぁと感じます

そんなこと

遠藤

作業療法士ってなに?

2012年3月03日(土)

皆さんは子供の頃、どんな職業に就きたかったですか?

私は、いろいろ変遷しました。

絵描きになりたかったり、

文房具屋になりたかったり、

小説家になりたかったり、

コックさんになりたかったり

…でも、

 

高校生になって、進路を決める段になって、

保父さんになりたいって思ったのですが…私は音楽がてんでダメで、

あっさり挫折しました。

そして、陶芸家にでもなろうか?

それとも、事務系の資格でも取ろうか?

って中で、

 

理学療法士にならないか?って

病気になるたびに、よくお世話になっていたお医者さんに言われ、

初耳のその仕事を調べ、病院に見学に行き、

そんな中で、理学療法士と並列して記載されている作業療法士が面白そうって思って、

作業療法士の養成校を受験して、

資格を取って今に至ります。

 

当時は、介護保険も始まっておらず、認知度は最低。

作業療法士ってなに?って、進路指導の先生に言われるような状態です。

もちろん就職しても、

理学療法士なら分かるけど、作業療法士ってなに?って、医療や福祉の関係者から言われる状態です。

 

それが、今は病院にも結構いるし、老健、デイケアや訪問リハなど、多くの方が作業療法士と接点を持っています。

まあ、今も

作業療法士ってなに?って聞かれますが。

皆さん、作業療法士って、精神科も高齢者も小児科も福祉用具も音楽も運動もレクリエーションも手芸も生活動作も頭の体操も…何でもござれのリハビリ職です。

やる事には、あまり枠組みがない職種です。ただし、目的と結果を求められる職種です。

 

作業療法って魅力的と思いません?

理学療法【Physical Therapy】

略して【PT】

作業療法【Occupational Therapy】

略して【OT】

こんなこと

遠藤

昔、うさぎ飼っていました

2012年3月03日(土)

突然ですが、

うさぎ飼った事ありますか?
私は昔、就職する前ですが、うさぎを飼っていました。
うさぎは最初、カゴの中で飼っていましたが、
しばらくして、家の2階で放し飼いしていました。
うさぎは、とても清潔な動物で、
特にしつけもしてなかったのに、トイレなどは、決まったところでして、
寝るところと分けるんですね。
そして、トイレをいつもするところに、箱を用意したら、その箱の中でするようになって、
その箱を家の中で離して遊ばす時に、汚れた箱と新しいのを交換しようと、外に出して置いていたら、
なんと置き場所が違うのにその箱で、トイレをしたのです。
そうなんです。
トイレを場所ではなく、箱で認識するようになったのです。
それからは、家に人がいる間は放し飼いになりました。
これは、うさぎがトイレする場所を
カゴの中の定位置ですると決めた
➡その場所にある箱が置かれた
➡その箱の中ですることになった
➡その箱の中ですることが当たり前になった
➡トイレする場所はこの箱の中とイコールになった
➡同じ箱があった
➡同じ箱イコール、トイレする場所と認識した
➡その箱でトイレをした
ということになります。
こういう認識のズレが、行動学習にもつながっているんですね。
この場合はきっとうさぎが目標にしていた指標が、そこに置かれた物によって、
入れ替わったことで起きた行動ですよね。
行動分析とかでは、こういうズレを利用して行動の修正を誘います。
こういうのは、認知症の方にも応用して生活行動を改善するために使っていたりします。
そして、行動分析とは違いますが、
リハビリの訓練で道具を使う場合は、
動きの目標を道具を操作することに置き換えて、
曲げる伸ばすの指示では出にくい運動を
出しやすくするために、使っていることが多々あります。
人間の体も使う意識を変えると動く反応が変わります。
特に気持ちがのってくると効果が出やすかったりします。
ズレを見つけたり、作ったりする中で、
行動も運動も引き出せることがあります。
ですから、「どうせできない」という前に、
興味を持って、いつもと違うことを試してください。
まだ、見つけていない結果が待っているかもしれません。
人の体には、見えない可能性が詰まっています
そして、可能性を見出すためにいろんな事に興味を持ってください
さあ今日は、何をしようかな?
って、今日はひなまつりですね
早く帰るためにいつもより仕事テキパキですね

あんなこと

高岡

趣味

2012年3月02日(金)

今日は今は亡き義父のお話を少しさせて頂きます。

義父は40代後半に脳出血を患い手術をした後、自宅へ帰り義母と二人で生活していました。かれこれ30年程前のことです。右半身のマヒと重度の失語症が残りました。杖と装具を使い何とか歩いて自宅へ帰りましたが、田舎の昔ながらの家・・・義母と二人での生活・・・今のように介護保険や社会資源もなく本当に大変だったそうです。

そんな義父が頑張って始めたのが書道。

元々、達筆で筆で文字を書くのが好き、趣味で書道をしてたこともあり義母が勧めたようです。右利きだったのですが、マヒのため右手は全く使用できず、利き手交換をしながらの再開です。最初はなかなか文字にならず大変だったようですが、元々好きだったこともあって見る見るうちに上達していったそうです。

義父は13年前に他界しましたが、作品がわが家にあります。

写真の掛け軸が義父の作品(部屋が狭く全景が見えずごめんなさい)です!どこかの書道家の作品のように見えませんか?

(身内のことを自慢するのもなんですが・・・)障害を持ちながらも好きなことを続けてここまで達成できる義父は凄い人です。

年をとっても、病気になっても好きなことを続ける“生きがい”を見つけるのって大切ですよね。

あんなこと

土井

今年は制度が変わる年です

2012年3月01日(木)

新聞記事などでご存知の方も多いかと思いますが、

今年の4月1日より、介護保険のサービスでは、

利用の可否、費用、時間などの変更があります。

同様に、医療保険についても、4月1日より変更があります。

医療保険は2年に一度、介護保険は3年に1度の頻度で、

報酬体系(つまりサービス)の見直しになっていますが、

今年は、6年に1度の両方とも見直す年ですので、

社会保障として、医療と介護の大枠の変更を行うことになっています。

 

報道等でいつも話題になっていますが、

現在の情勢では、良いことばかりと言えるものではありません。

ご存知のとおり、保険財政や国家財政が赤字ですので、

期限や条件つきで内容が設定されてることが増えています。

 

今年の4月以降、

それまでと違ったことがあるかもしれませんし、

それが、理解できないような影響かもしれません。

もし、あれっ?と思うことがありましたら、

担当のケースワーカーさんやケアマネージャーさんに相談してみてくださいね。

あんなこと

橋本

府民リハビリテーション啓発支援事業

2012年3月01日(木)

行ってきました。

 

今回は京丹後市網野町の小浜地区、浜詰地区にお邪魔しました。このエリアは2~3回目の訪問になりますが、私自身は初めてでした。

 

そもそもこの事業は何かというとセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が希少で、リハビリテーションサービスが十分提供できていない地区に赴き、リハビリに関する健康教室を行うと同時に、参加者の方々のリハビリに関する健康相談に応じるというものです。

 

当たり前ですけど日常私が目にする高齢者は入院患者の方がほとんど。勿論皆さん入院しなければならないくらい体に不自由している方ばかり。私は小浜地区で腰痛教室を担当しましたが、参加者は基本高齢者(70~80代)の方々ですが、こちらの想像以上に元気な方ばかりで驚かされました。何人かの方は直接体に触らせていただきましたが、驚くほど柔らかい。こんな事業をやる必要があるのかと思えるくらい皆さんお元気でした。

 

やはり高齢とは言いながら、今もって仕事をしておられる方が多いとも聞いていたのでその辺に元気の理由もあるんでしょう。会場まで徒歩でこられるのは勿論のこと、歩くのが大変だからと自転車やスーパーカブ(!!)で乗りつけた女性がいたのには驚きました。脚力こそ歩行より必要とされませんが、自転車やバイクの方が全体の運動能力が高くないと乗りこなせません。

 

地方では過疎化が進み、高齢者自らが働かなければならないことが多い。その分健康が保たれている面もある。都会では高齢者が住むには便利な環境である分、定年だから、高齢だからと体を動かす機会を取り上げているんじゃないでしょうか。

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