百聞は一見に如かず
2012年8月11日(土)
家族で、若狭の海に行ってきました。
子供達は海水浴デビューです。
上の息子は着くまで海なんか入らないって言っていましたし、浮き輪も海では使わないって言ってました。
そして、海に着いて、海に入って浮き輪を使うと、最初は戸惑っていましたが、
そのうちに、楽しくなったようです。
今回、息子は砂浜で遊ぶ事無く、ずーっと浮き輪を使って、大笑いしながら海を満喫しておりました。
「百聞は一見に如かず」ってやつですね。知らない物は分からないってことでもあります。
それが楽しいかどうかは、やってみないと本当の所分かりませんよ。
ちなみに娘は、波や水を怖がり、体を海に半分以上つからせると泣いていましたので、日陰で砂遊びを中心に過ごしました。
でも、妻が娘をそーっと海面に浮いた状態にさせると、少しそのまま目をつむって眠ったそうです。
息子につきあっていたおかげで、日焼けしすぎて肩や背中が真っ赤になってしまいました。
息子も娘も日焼け止めし、上半身用の水着もちゃんと着ていたので大丈夫ですが、私だけ上半身裸だったもので…。(子供の物は揃えても、自分のはついケチっちゃったのが敗因です)
皆さんも海はいつの間にやら、大変日焼けするので、お気をつけ下さい。
服の脱ぎ着が辛くて泣きそうでした。
普段は、日陰で休憩を多く取るので、こんなに強く日焼けしないのですが、
楽しんでいる子供と居るとこうなるんですね。
次回は必ず私も上を着ます。
ただいま
2012年8月10日(金)
今週火曜日から木曜日まで御殿場、名古屋、浜松と出張に行ってまいりました。各地の養成校で就職説明会が開催される時期となってきたので、せわしないです。
で、その名古屋なんですが、過去何度も行っているにもかかわらず、圧倒されたのがその人の多さです。通勤ラッシュ時ではないにもかかわらず、電車や地下鉄が到着するごとに発生する人の波には閉口しました。駅の入り口で向こうから押し寄せる人の波を見た瞬間、同行のショコタンに帰っていいか聞きました。大阪駅や京都駅、博多駅でも経験のないあの人の波にはうんざりと言うか恐怖です。
そんな人の波の中にも高齢者の方や障害を持っている方をお見かけしました。慣れているのか、ごくごく普通に歩いている姿でした。慣れない私は波に乗れずにあっちにふらふらこっちにふらふら。
私たちは今まで患者さんの自宅復帰を第一に考えてきましたけど、社会復帰を目指す患者さんも増えてきています。そういう方たちが名古屋駅のような雑踏の中でも歩いていいけるように訓練する事も大事ですが、そういう方でも田舎もんの私でも戸惑わずに歩けるユニバーサルデザインな街づくりも必要かなと実感した出張でした。
デジタルな感覚
2012年8月09日(木)
最近、ほんとうにデジタルな物が多くなりました。
デジタル機器の方が高性能だったり、高級なイメージすら感じる人も多いようです。
さて、
最近、ニュースや身の回りで起こることで、よく感じることなのですが、
デジタル機器ばかりではなく、
デジタル思考な人やデジタル感覚の人が増えつつあるのかもしれません。
「必要 or 不必要」「能力がある or 能力が無い」「力が入る or 入らない」・・・
有(0) か 無(1) に分けて感じ取り行動するという、単発的な捉え方が増えていて、
行間を読むというか、グラデーションというか、濃度というか、
そういう包括的な捉え方が少数派になってきているのでしょうか?
リハビリを必要としている人は、病気や障がいで不自由なことが少なからずあります。
また、ほぼ元通りになるものよりも、何らかの後遺症が残ることがほとんどです。
そんなとき、
デジタルな思考・感覚で、「できるorできない」「なおるorなおらない」と考えると、
全てネガティブなほうに分類されてしまいます。
今はこれくらい・・・、あとこれくらい・・・、という0か1ではない考え方が、
リハビリをやっていくには必要です。
自分から見て、中途半端にしか体が動くようにならなくても、
うまくやる方法を練習して、道具使って、サービスを使って・・・、
ちゃんとこなせるようになるという、生活再建作業のためには、
デジタル思考やデジタル感覚ではなく、アナログ思考・アナログ感覚が大切です。
リハビリには、変化と目標、そして実行できたことに目を向けてくださいね。
私は、デジタルガジェットと呼ばれるような物は大好きな方ですが、
結局、アナログ思考アナログ感覚が自分の肌にあっていますね。
目標
2012年8月08日(水)
夏休みも半分近く終わり、小3の息子は週末は野球、月曜日から金曜日までは学校のプール・・・と、毎日「お日様」の下で過ごしています。
今では、前かなのか後ろなのか分からないくらい真っ黒です。
この夏休み期間中の息子の目標は
『25メートルプールを息継ぎしながら泳げるようになること』
去年までは息継ぎも出来ず5メートル程度をバタバタと泳いでいました。
プール開き最終日の昨日、水泳検定で15メートルを息継ぎしながら泳げるようになったそうです。
目標の25メートルまでもう少し。
目標達成できるよう頑張って欲しいですね。
ところで、今日のテーマの『目標』
当院へ入院されている患者様も目標を持ってリハビリされています。
大きな目標は『自宅に帰る』ことや『仕事復帰』されること・・・etc etc。
この目標を達成するために、まずは「トイレに行けるようになる」とか「身の回りのことを自立してできる」、「街中を一人で歩けるようになる」など、患者様それぞれの小目標に向け、リハビリの時間だけでなく病棟での生活リハビリや自主訓練など日々取り組んでいらっしゃいます。
患者様、ご家族ともに『目標』があるから頑張れる。
私たちリハビリテーションチームも患者様が目標に近づいていけるようサポートしていきます。
新幹線の中で
2012年8月07日(火)
先週、就職説明会に行ってきました。
その帰りの新幹線で、こんな光景を目に致しました。
両杖で歩いている方(両足がマヒされている方であると思います)が乗車されました。
旅行でしょうか?友達が3~4人で席を同じくされていました。
特に友達は助けることもなく、ごく普通に接しており
席までの移動に時間がかかるも特に気にせずの状況でした。
少し経って両杖の方がトイレでしょうか?
席を離れるも後をつける事もされませんでした。
いくら新幹線の揺れは少ないからと言っても、如何か?と思いましたが。
席に戻る際、杖の置き場所がないと、
『持ってくれ』と一言、要望されました。
友達は手馴れたもので、特に普段の事の様な光景に見えました。
本人がそれを求めていないから手を出さない。
これは本人の自尊心もさることながら、対等の関係である事の素直さ。
変に気落ちしたりせず、ありのままで過ごす。
なかなかできる様で出来ない関係だなと思っておりました。
新幹線を降り乗り換えをしたのですが、その方も同じ電車でした。
また同じ駅で下車したのですが、そこにはエレベーターはございません。
どうするのかな?と思っていましたら、
『私を下まで運んでくれるか?』と呼び止められ、
手助け致しました。
※その言い方が何とも素直
『ありがとう』
それ以上でもなく、それ以下でもなく、なんて素敵な表現と言い方か。
対等である証を感じながら、関係は素直さで作られるように思いました。
良薬口に苦し
2012年8月06日(月)
今日から職員健康増進週間で職員健診が行われます。
35歳以上のスタッフは生活習慣病予防健診のため、一般健診にプラスして大腸がん検査(便潜血二日法)・胃部X線検査等が追加して行われます。
成人病予防健診対象者は検査前日の夕食後から絶食し健診に臨むわけですが、みんな朝からどんよりとした雰囲気になっています。
まず、発泡剤を飲んだらげっぷが出るのを我慢しつつ、バリウム(造影剤)を一口飲みます。その後、あのどろっとした吸収されない感じの甘い飲料(?)バリウムを飲み干し検査が始まります。横向きになったり、うつ伏せになったり・・・
終了後は多めの水分と緩下剤を飲み、早くバリウム便(白色便)を出さなければいけません(バリウムは体内に吸収されないため、腸内で固まってしまうことがあり、早く出さないといけません)。
こんなことばっかり言ってると、これから受診される方が憂鬱になってしまいますね(ゴメンナサイ)。
でも、胃部X線検査は胃がんの早期発見や胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ポリープ・胃炎などを見つけることの出来る大切な検査です。
検査自体も10分もかからずに終わります。
私自身2年前の健診で胃ポリープが見つかり、胃カメラを飲みました。
幸いなことに胃ポリープも良性のもので問題なく過ごしています。
『良薬口に苦し』
ちょっとの辛抱で病気が予防できたら言うことありません。
でも、もう少し楽に検査ができたらありがたいですね。
得意なことと苦手なこと
2012年8月05日(日)
当院にも、いろんなスタッフが居ます。
あれが得意、これが得意、あれが苦手、これが苦手。
人それぞれです。
別に、得意でも苦手でもいいんです。全部できるなら。
どれもできるけど、これは苦手と思っている、これは得意と思っているってだけですから。
だって、自分で得意と思っていることと、周りがあの人が得意だと思っていることが違うし、
自分で苦手と思っていることと、周りがあの人が苦手だと思っていることが違うし、
実際のところ、それが正反対のこともあります。
あまり本人の言う得意や苦手は本質では無いことになります。
あなたの、あの人の得意…ほんとに得意ですか?
あなたの仲間内だけで得意になっていませんか?
あなたの、あの人の苦手…ほんとに苦手ですか?
あなたの思い込みだけで苦手になっていませんか?
苦手でも、得意でも、とりあえずできるようになりましょう。
できないって言うのは苦手にもなっていませんから、
苦手でもいいので、できるようにはなりましょう。
できるとできないの差はとても大きいですが、
苦手と得意の差は、気持ちの問題です。
気持ちはいずれ変わるかもしれません。他人から見たらもともと違います。
だって、ピアノが得意って言う子がピアノが上手いとは限りませんから。
苦手って言う子が上手に弾けたりしますしね。
リハビリでも同じです。
苦手と思ってするのも、得意げにするのも気持ちの問題です。
でも、身につくのは、得意げにしたほうが、頑張れますし、身につきやすいです。
ですから、ほめて育てるごとく、調子に乗せて頑張らせるのも一つです。
頑張ってリハビリして欲しい家族を、ほめてあげてくださいね。
得意と思えると、頑張ることも楽しくなりますよ。
知らないと何が合うのか分からない
2012年8月04日(土)
テントを見に行ってきました。
過去、自分で建てて使ったテントといえば、学生の頃に兄から借りたツーリング用のテントぐらいです。妻も両親が登山に使う山岳用のテントしか実物を知りません。どちらも軽量化重視の小さなテントです。
夫婦どちらも、今までオートキャンプをした事が無いのです。
今回は、キャンプに行こうって誘われたし、ファミリーキャンプもそのうちしたいと思っていましたから、
ちょうどタイミングだと思い、始めてテントを買う事に決めました。
家族全員で使えるテントはどんなものか?
インターネットでいろんな形状のがあるんだなあーっと、考えていると話すと、
実際に見てきたら良いよと、テントを展示している店を教えてもらって、
いざ家族でいってきました。
写真で見てもこの大きさはイメージできてなかったですよ。
でも、お店の方とお話しして、確かに家族で行くオートキャンプなら、
できる事が増えて、大きさも無駄にはならないんだなって思いました。
それで、お店で長い時間悩み抜いたあげく、思い切ってテントを買っちゃいました。
買った限りは、毎年使わないとって、夫婦で帰りの車内で話していました。
しかし、キャンプ用品ってすごいいろんな機能が一工夫考えられているんですね。
自助具や福祉用具に通じるものが有りますね。一長一短いろいろありすぎて、迷っちゃいますね。
ファミリーキャンプは自分達にとって未知の領域ですので、
自分達に合うものを選べているのか、ちょっと心配です。
福祉用具なら展示会なども毎年出かけたり、患者さんの生活状況とかも情報収集したりもするのですが、キャンプ用品は…
やっぱり、自分が知らないものを選択するのは難しいですね。
まだ、小物も揃えないと…。
ただ、一番の不安は…買い揃えたら車に荷物全部乗るかな?ってことです。
多機能はすばらしい?
2012年8月03日(金)
最近は、汎用的な物がもてはやされる時代になりました。
技術の進歩がある程度頭打ちになり、
商品の良いところを足し算するという形で発達しているのでしょうか。
(多機能が売りの商品が多いところを考えると、現代の日本人好みなのか?)
それこそ
一石二鳥どころか、三鳥四鳥を謳う商品も珍しくなくなりました。
それもそれなりに実用に耐えるものが殆どなところがビックリです。
20年くらい前には、実用に耐える物は十得ナイフぐらいしか無かったように思いますし、
(何でも出来ると謳っても、いかがわしい物はあったような気がしますが・・・・)
ちょっと鞄や車に・・・という備えとしても便利な時代になりました。
そんな何でも出来る商品(汎用品)が百花繚乱している世の中ですが、
専用品と同等以上の性能を発揮する商品というとかなり少ないのではないでしょうか?
多機能の代表格、流行のスマートフォンや近年のガラパゴス携帯電話を考えても、
いつのころからか、
電話という当たり前で古くからある機能が使いにくくなっている気がします。
さて、
装具はもちろん、車いすや福祉用具を選ぶ際には、
専用品やその人専用に合わせられる商品をおすすめすることがほとんどです。
その多くは、
汎用品の量販価格と比べて高価になることや、
汎用品よりもゴツくなることや、
汎用品と違って一つの商品で多くを解決できないことも少なくありません。
しかしながら、
病気やけがなどで障がいがある場合には、
失われた体の機能を補う、今ある能力を十二分に発揮する・・・ということが大事であり、
確実に作業ができて、効果があり、安全で、なによりその人がやりやすいことが重要なのです。
そもそも
汎用品は何でも出来たり、誰にでもそれなりに合うように作られている分、
自分の能力で標準仕様に合わせることが必要になりますが、
自立支援や介護負担の軽減のためには、汎用品や多機能では役不足なことも少なくありません。
もちろん、専用品は目的や対象が限られています。
便利な世の中ですので、車いすや福祉用具でも、何でもある時代ですが、
汎用・専用・便利・多機能・・・・など言葉に惑わされず、
自分に一番あった物をえらんでいただきたいと思います。
弘法筆を選ばず・・・と言いますが、
そもそも弘法レベルの人は違いがわかる人・・・普段から状況にあったものを選ばれているそうです。
どんな物でも使えるのは、なんとか出来るだけの高い能力あればこそということですね。
つながり
2012年8月02日(木)
来週の週末,法事のため九州(福岡)に帰省します。
九州の中では都会と言われる福岡ですが、私の田舎は炭鉱節が有名なところです。
(現在は炭鉱も閉山した高齢化地区となっていますが・・・)
先日、田舎の母と電話で話しした時のこと。
隣組10数世帯ある中で90歳以上の方が5名もいらっしゃり、そのうち3人の方がお一人暮らしだそうです。
私の父母も70歳を越え5人の孫のおじいさん、おばあさんですが、隣組の中ではまだまだ若者です。
そんな母が、 数年前に体調を崩し、激痩せ(元々肥満体で20キロ近く痩せました!)してしまいました。
いわゆる廃用症候群になり、筋力・体力ともに低下した母が始めたのが散歩。
今では日課となり、毎日3~5キロ程度を「えっちら、こっちら」と近所の友達としゃべりながら歩いているそうです。
母は元々社交的でおしゃべり大好きなおばちゃん。
なので、一歩外へ出るとどこかに止まってはおしゃべりしてなかなか帰ってきません。
毎日の散歩も2時間以上かけて近所を歩き回っているそうです。
(歩いているのか、おしゃべりしているのか分かりませんね。)
そんなおしゃべりが高じて、近所に住む90歳以上の高齢者の方に声をかけながら歩いているそうです。
母曰く、「自分が小さい時からお世話になった親世代の方が元気かどうか確認に行ってる」とのこと。
いわゆる安否確認しながらの散歩。
最近では、母が来るのを待っている方もいらっしゃるようです。
無理せず、自分で出来ることを毎日続けている母。
これからも元気に続けて欲しいです。